■パラディン
亜麻色の髪を腰までたらした美しい女性が 一人、酒場のテーブルに姿勢を正して座っている。 分厚い鎧を着込んではいるが、 鎖かたびらをまとわりつかせた脚は対照的に細い。 鎧で大部分を隠してはいるものの、 彼女の体は意外と華奢なのかもしれない。 脇に携えている大盾に刻まれている紋章は見覚えがないものだ。 しかし、そのまなざし、立ち居振る舞いから 彼女がただものではないことだけは伝わってきた。 君と視線が交わった彼女は、小さく会釈をした。 「実は、はぐれてしまった仲間を探しているんです。 樹海の奥で怪物に襲われた私たちは 必死で戦ったんですが最後は散り散りになってしまって・・・」 彼女は少し俯くと、しばらく押し黙った。 「私たちパラディンの仕事は、身を挺して仲間を守ること。 でも、守りきれなかった。行方も、わからないんです。 ・・・もし、あなたが樹海へ行くというのなら 私を連れて行ってくれませんか。 ほんの少しでも、仲間を探せる可能性があるのなら それに賭けたいんです」 彼女の真剣な態度に心を打たれたのなら仲間に加えてもよい。 彼女の仲間の安否に興味がないというのなら断るのも手だろう。■メディック
あわただしく酒場の中に入ってきた女の子と 肩がぶつかった。 「ご、ごめんなさい! け、怪我はありませんか? やだ、私ったら、ちょっと急いでて・・・。 あれ?! 薬が! 薬がないっ!」 女の子は必死に鞄の中を探していた。 「この酒場に届けるよう言われてきた薬が見つからないんです。 あの薬は、樹海でとれる材料がないと作れないのに・・・。 メディックの仕事は、怪我をした人たちの傷を癒すこと。 それなのに私ったら・・・。 どうしよう・・・。 とても一人じゃ、 材料をもう一度探すことなんて出来そうにないのに・・・」 君は彼女の護衛を引き受けてもいい。 困っている人を見捨てて先を急ぐのも、また一つの選択だ。■ガンナー
腰に奇妙な筒のようなものを下げた 女の子が酒場の片隅に座っていた。 女の子は、君の視線が筒に注がれているのに 気づいたらしく、顔を上げた。 あどけない外見に反して、 その眼差しは君を射抜くように鋭い。 「見たところ、あなたも冒険者ね。 これは、"銃"よ。 あの樹海には、力任せじゃ通用しない敵がいる。 そんな時は、あたし達ガンナーの出番。 どんな敵が出てきても、この"銃"さえあれば・・・。 そのために厳しい修行にだって耐えてきたんだもの」 そう言うと、彼女は"銃"をベルトから抜き、固く握り締めた。 「でもね、ガンナーは一人じゃ戦えない。 "銃"を使うには時間がかかるの。 一緒に戦ってくれる仲間が必要ってわけ」 君は彼女を仲間に加えてもいいし、 関わり合いになりたくないというのならここを立ち去ってもいい。■ダークハンター
タイトな革のドレスに身を包んだ金髪の女が、 テーブルで酒を煽っている。 その華奢な腰には、巨大な鞭がさげられていた。 君の視線に気づいたのか、 女はふと酒の器から顔を上げた。 「ちょっと、そこのあんた! 暇なら付き合いなさいよ!」 「樹海の奥で、でっかい怪物に襲われて死を覚悟したあの日、 一緒にいたのは、将来を誓い合った人だった・・・」 女は酒を一息に飲み干すと、ため息をついた。 「とにかく、この人だけは助けよう、って。 だから、あたし、体張って命賭けた。 でも、あの人はとうに逃げ出しちまってたのさ」 女は空になった器に、また酒を注ぐ。 「ほんと、男を見る目がなくて嫌になるよ。 どこかにいないもんかねえ・・・。 あたしの背中を任せられるような人が、さ」 君は、自分がそうだと言うのなら名乗りをあげてもいい。 そんな重荷には耐えられそうにないというのなら他をあたれ。■バード
長い髪を振り乱した娘が、 鈴のようなものをつけた楽器を手に、 腰をくねらせながら踊っている。 汗のしたたるその顔は、驚くほど幼い。 娘は君に気づくと にっこりと笑って見せ、手招きをしてきた。 一緒に踊ろうと誘っているようだ。 君の手をとり、華麗なターンを決めると 娘は肩で息をつきながら椅子に座った。 「歌と踊りがあたし達バードの仕事だけど・・・ あなたもなかなかやるじゃない!」 娘は旅の一座に加わってこの街まで来たが、 樹海の噂を聞きつけて興味津々なのだと言う。 「色々なものを見たり聞いたりするのも バードの仕事だと思うのよね。 だけど、樹海は危険だって言うし・・・ あたしを連れてってくれるような人はいないかしら」 自分がそうだと言うのならこの娘を連れていくことにしてもいい。 厄介なお荷物を抱え込むのはご免だと言うのなら もう一踊りしてから他をあたれ。